私はさっきのメールを書いてからすぐにこのメールを書くことを思いついた。ただでさえ待てない彼が、こうして断り書きをしなければまたせっかちにメールをよこすに違いないと思ったからだ。そして私は、そうやって待たれることが好きではない。そこで、メールを打つことにした。これで待てないなら、待たなくて結構。でも、彼の自尊心は傷つけてはいけないと思い、それなりに慎重に書いた。
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〇〇△△さま
これより〇日まで、メールを確認することは可能ですが、
メールをこちらから送ることが困難となります。
このメアドの存在があなたの生活に支障をきたすのであれば、
先ほどのメールに書きましたように本日午前00時をもって消滅させます。
△△さんがご決断してください。
私の個人的な意見としては、淋しい気持ちもありますが、
あなたが私に対する期待を捨てない限り、
あなたが私のことを片隅におかない限り、
このメアドが今後もあなたを苦しめてしまうことでしょう。
それがよく分かりました。
私はあなたの幸せを望むのであって、苦しみを望んではおりません。
私に構わず、あなたの心に従ってご決断くださいますよう
よろしくお願い致します。
それでは。
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いつもに比べるとそっけなくなってしまったが、それもまた仕方のないことだった。前のメールで余力は尽きてしまったし、何となく面倒になったこともある。そして、彼の性格を読む限りにおいては、これで素直に引き下がってくれるはずはないと思っていた。そしてまた、私もどこかで彼とのこのやり取りが良い方向に向かうことを信じたい気持ちがあったように思う。でなければ、どちらにせよ、何も書かなかっただろうから。
結果的には、昨日載せたメールが数時間後に入ることとなる。ちゃんと読んでよ!と思ったことは言うまでもない。もちろん、私はこのメールに書いた通り、メールを見られない状況にあった。なのに、無視してこんなメールを送りつけてくるなんて、一体どんだけ我儘なんだか・・・と思ったが、もちろん、前回のメール同様、彼は都合の悪いメールは一切排除する傾向にあるのでした。・・・さて、どうなってしまうのでしょうか・・・(つづく)。