どうして太ってるのかと両親の問いかけで詰め寄る私。そして彼は・・・「あのさ、俺の親父の親戚が名古屋のほうなんだけど、そこは関取が多く出ているらしいんだよ。親父もさ、昔は太ってたんだけど、今の俺ぐらいの年を境に痩せたらしいんだ。俺もどうもそっちの血筋らしくてさ、今がピークなわけ。そういうわけなんだ」と、ニッコリ微笑む彼。でも・・・アンタは関取になるわけでもないし、塩分取りすぎだから・・・ちょっと違うんじゃない?っと心で思う私。「で、俺も(デブは)身体に悪いと思って、最近クエン酸飲んでるんだ」。・・・ふ~ん。「実家でも肉は鶏肉しか食べさせてもらえないし、ハーゲンダッツはもちろん禁止だからね。いろいろ気を使ってはくれているみたいなんだけど」。でも、仕事から帰って三越のデパチカに通うのが毎日の母親は本当にそれで気を使っているといえるのか?しかも、関係なく医局とマンションでたらふくハーゲンダッツを食べているあなたに、その気使いは意味があるのか??・・・と思うが、また深く考えないことにする。
「でも、お前のご両親、納得したんだろ。」・・・うん。でも、言い難いんだけど、誰かにみてもらうって言ってるんだよ。「誰?」・・・家の建て前とか結婚式とかの日取りを決めたりするときに相談に乗ってもらう人にだってさ。高島易が主だと思うんだけど。「ふ~ん。で、俺とお前の相性は?」・・・私が知る限りにおいては、最悪だね。だから、きっといいことは言われない気がする。でも、そんなの、関係ないって私は思っているし、ウチもその人の言葉で娘の意志を曲げるような両親じゃないから。「・・・でも、俺はそれは一つの結果だと思うよ」。・・・って、どういうこと?「それで出た結果も一つの事実であるってこと」。じゃあ、何?・・・それで、やめたほうが無難って言われたら、その方が良いって事?「ん・・・まぁ・・・そうなるかもね」。はぁっ?だって、ただの占いじゃん。他の占いやれば、また違う結果が出るし、何通りもあるわけでしょ、結果には。「そうだけど、でも、ただの占いじゃなくて、何らかの法則があるってことだよ」。法則があるのは知ってるけど、それで、私達の結婚も決められちゃうわけ?・・・「とにかく、やってみろよ。ご両親はそういってるんだろ。それを聞いてから考えてもいいじゃないか」・・・。納得いかない。結婚するって何?占いどうこうでその話が左右されるんなら、プロポーズする前にありとあらゆる占いで私との相性をみたらいいじゃない・・・。と思ったが、ここでも言葉を飲み込む私。明らかにおかしい方向に進んでいることだけは感じる。で、○○くんのご両親はどうなの?「今日の朝とかは何にも言ってなかったよ。お前がはじめて会う女だからな・・・」。えっ、今まで友達とかも家に呼んだことないの?「ないよ」・・・男友達とかも?「うん・・ない」。だって、大学院は地元だし、大学だって隣の県でしょ。そして、通ってたんでしょ?「そうだけど、何で友達連れてこなくちゃいけないの?しかも、週末は両親と過ごすってことになってるんだよ、ウチは」・・・はっ??
・・・暗雲の雲が日を追うごとに厚みを増して行くような日々。そんな中で、明後日はいわゆる就職活動?で面接の私・・・。この暗雲を払拭できるのか・・・(つづく)