講演を聴きに行く。
私の専攻しているもののいわゆるプロの人の講演会だった。その人は最後に言った。
「美しいと思うものがあったら、その反対を必ず考えてみなさい。何かを感じたら、必ず対極にあるものを考えてみること。そこにヒントがある。そうすれば、確実に君達の思考の幅は広がると思うよ~」
でも・・・対極にあると思っているものは、本当に対極にあるのだろうか?・・・とも思う。ふと、ある小説の中の文章が頭を過ぎる。『死は生の対極にあるのではない。同極にあるのだ』・・・と。対極にあると思っているものが実は同極にあるから、アレって思うんじゃないかなぁ~。反対にあることがわかってて、反対のものだって思ってたら思考はそこまでだ。本当に反対にあるのか?まで考えないと、思考は広がらないんじゃない?・・・なーんて、生意気な屁理屈を並べてしまう私。
「好き」の反対は、「嫌い」じゃなくて「無関心」。
私はそう思う。
何も感じないより嫌いって感情を持てるって事の方が、すごい気がする。