院生の彼女の事を聞くと、口が重くなる彼・・・。でも、言葉を待つ私。「・・・ちょっと前なんだけど、俺、アイツ(院生)と付き合おうと思った時あってさ、何度か誘ったわけ。でも、アイツ、腐れ縁か何かでよくわかんないけど、彼氏みたいなヤツがいてさ、そいつのこともあったり、あと、宗教入ってるじゃん、アイツ。で、最初はいいかな-って思ったけど、だんだんとアイツの自分勝手さが目についてきちゃったり、俺にも宗教勧めてきたから、ダメだぁって思ったわけよ。アイツはさぁ、これ(宗教)、結構いいのにぃ~って言ってたけど、調べたらただのインチキじゃん。あんなの金取りだよ。で、俺は冗談じゃないって思ったわけ。で、終わり。」・・・ふ~ん、やっぱりね。でも、この人のことだから、最低抱きしめてキスぐらいはしただろうな。我慢できないタイプだもんね~なんて頭の中でクルクル考えながら、「そうだったんだ」と冷静に振舞う私。「でも、もう俺はお前に会っちゃったから、アイツの事なんか、どうでもいいの。」・・・乗り換えただけなんじゃないの?って思いながらも、彼からギューっと抱きしめられて、その考えもパチンと消える。まぁ、仕方がないかと大して深く考えない私。おでこを撫でながら彼は話を続ける。
「お前は苦労してきただろう。俺はわかるよ。お前は霊合星なんだ。12人に1人の割合でいるんだけど、周期が短いから他の人よりも大変なんだよな・・・。」・・・ハッ?いきなり何の事?って感じでキョトーンとしていると、「細木数子って知ってるだろ。あれだよ。お前は天皇星人のマイナスだとしか思ってなかったんだけど、霊合星だってこの間気付いたんだ。去年から来年までの3年間、お前にとってはいい期間になるし、その間に出会った人というのは付き合いも上手く行くんだよ。で、俺火星人なんだけど、去年まで大殺界で今年ようやくぬけたわけ。前の彼女の時もさぁ、大殺界に入る前にって思ったんだけど、もうあとの方でったから上手く行かなかったんだ。お前と俺、両方良い時、つまり来年まで結婚生活をスタートさせなきゃな。で、いい時に種をまいておけば、いい芽が出るわけ。だから、早めに俺は結婚したいんだ」。・・・ふーん、よくわかんないけど、そうなんだ。でも、私大学に合格したの、大殺界中ってことになるんだけど・・・「それはさ、対極にあるのが達成だからさ、双方の影響を受けるから受かったって事なんだよ」・・・ふーんと、あんまり附に落ちていない私。「で、俺の母親も霊合星なの。この星の人はね、優秀な人が多いんだよ。んで、俺の父親がお前と同じ天王星人なんだ。」・・・占いは嫌いじゃないけど、この人、あまりにはまりすぎてない??しかも、男の人でそこまで占い信じるのって珍しくない??って思う私。明日、彼の留守に彼のバックにしまわれていた細木数子の本でも読んで勉強しておくか・・・と思う私。
このただの占いが、のちの私たちの運命を狂わせることになる・・・(つづく)。