次の日。結婚して子供のいる友達の家に遊びに行く。子供好きの私としては、子供を抱っこし、遊んでいるだけで嬉しくなる。当たり前というわけではないが、こういう幸せを目にすると、自分のやっていることを素直に反省してしまう私。「cokoはちゃんと、あの人と別れられたの?」と友達に聞かれる。「・・・う・・・ん」と言葉がどうしても重くなってしまう私。私としてはもう切れているけれど、私じゃない私とは切れていなかったし、そんなことをしているとは、言えなかった。何はともあれ、久しぶりに友達と鍋を囲み、話しができ、赤ちゃんとも遊べて本当に楽しかった。
戻ってきて、学校で一息つく。もう、こんなメールは続けるべきではないと心から思う。ちゃんと別れなくちゃいけない。こんなことを続けていてはいけないと思う。彼の幸せを望んでいるのならなおさらだ。名乗らなくても、彼を幸せに出来る方法があるのなら・・・と思ったが、この彼に至ってはそういう方法はないと同じだった。メル友はいないのだろうか?と思う。
私と彼が付き合っていた頃、彼は私といるときはあまりメールが来ることもなかったし、メールを書くこともなかった。だけど、私との関係が悪くなってくると、彼は私と一緒にいても、誰かにメールを書いていた気がするし、メールも着ていた気がした。「メル友?」と聞くと、「そんなのはいないよ」と彼は言った。それは、おそらくそれは事実なんだろうけど、じゃあメールの相手って誰なんだろうと思っていた。今思うに、彼は携帯からパソコンに届いたメールがみれるようになっていたから、誰とかではなく、多分広告などのメールが殆どだったのかもしれない。あるいは、彼が宿直の時に着メロを聴いてダウンロードして遊んでいるといっていたから、遊んでいたのかもしれない。いずれにせよ、彼の演出であることは、メールの食いつきのよさからも明らかなことだった。メル友でも一人いれば、彼の心もだいぶ違うのにと思うが、そういう関係は難しいようだった。結局、彼は業務、結婚以外で人と関わることには意味がないと思っているのだろう。彼は本気で、1年待つつもりだろうか?そのために、メアドも開設して、1年待ちつづけるというのだろうか?そう思うと、私の心が痛くなった。
それから、毎日毎日、どうやってこの関係を整理するべきか思い悩むようになった。早く切らなくちゃ、切らなくちゃ・・・と毎日思う。毎日毎日思うけれど、やっぱり私はまだ彼のことを好きなのだろう。だからこそ、こんな関わりですらも、こんなことをしても何一つ生み出さないことを知っておきながらも、それをなかなか終らせられずにいた。悲しくても、辛くとも、断ち切らなくちゃいけないということは、頭ではわかっている。お互いのために良くない。お互いのためにならない。これ以上、彼を傷つけてはいけないし、私もこれ以上傷ついてはいけないと思う。決断すべき時なのだと思う。明日、彼のテストが終る。テストが終れば、全て、総て終わりにしても、大丈夫だろうと思う。頑張らなくちゃ・・・と思う。
そんなことを思っていると、ロマンスグレーなオジサマからメールが来ていた。当日の予定だそうだ。
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10/〇 18:00ごろホテルに入る予定
とりあえずホテル(ロビー)まで来てくれる?現地での連絡は、
携帯電話 090-〇〇-×× を使ってくれるかな
携帯メール 〇〇@××だね
さて、●市の夜はまず食べ物から~
生物の美味しいもの食べたいな~
翌、月曜日は、お昼ごろのJALで■■(自宅)に向かう予定です
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こっちもどうなるんだか・・・。
どうでもいい悩みは深まっていくのでした・・・(つづく)。