マザコン男のかばんの中は、女の子のように細かいポーチがいくつもあり、それが大抵かわいくない犬のキャラクターがついているものだった。詳しく物色したことがないからよくわからないが、PHSとパソコンを繋ぐコードとか、ボールペン一式、あと薬も持ち歩いている。母親が心臓が弱いということもあって、心臓の薬も持ち歩いているようだ。他には手帳・・・と意味不明なポーチが何種類もヴィトンのショルダーバックの中にぎっしりとある。財布は紙幣用と小銭用できちんと分かれており、現金はあまり持ち歩かない感じだ。基本はカードで買物をするというスタンス。
もう一つのヴィトンのキャリーバックの方には、ノートパソコン、ハンカチ、書類がわんさかある。こんなものを毎日毎日持ち歩いて、どうするのだろうと思うが、彼が言うには盗まれないように・・・ということらしい。患者さんの個人データ-が入っているから、慎重になることはいいことだと思うけれど、病院に置いておくのと持ち歩くのがどちらが安全なのか?と私は思う。少なくとも彼は自分の手にあるものは全て安全に守られるということを信じて疑わなかったし、毎日毎日、スッチ-のようにキャリーバックをぶら下げてくることからも明らかだろう。・・・それとも、バックを自慢してるのか???
少なくとも、持ち帰った荷物をマンションで開けることは皆無に近い。・・・謎。おそらく、母親が論文書くとき、ノートパソコンを持ち歩いていたらしいから、それが影響しているんだろうな・・・母親をそこまで信じられるのって・・・すごいな。