こんな風にして私は3年間寮生活を送った。寮はでも、厳しいのは1年生の時だけだ。2年生になるととたんに風向きが変わる。もちろん、自分が指導する側になることもあるだろうし、何より年齢を超えて先輩ともお友達になれる。私はこの三年間で、すごく多くのことを学んだと思う。一つには礼儀。これはみっちり仕込まれた。電話に出るとき、外部の人と話すとき、やはり敬語をきちんと使えるか否かはすごく小さいけど、知らない者同士だと意外に大きく働くこともある。そして、何より、ボランティアしてても思うけれど「私がします」とか「何かお手伝いしますか」と自分から言えることだ。言われたことだけをやるならきっと、ある程度誰でもできる。言われたこと以上のことをどれだけできるかが本当は大事なんだと思う。父にも言われたこともある。「言われたこと以上の事をやるのがサービスなんだ(註:父は営業でもサービス業でもありません)」と。
そんな風に14から親元を離れ、それからの13年間は本当にいろんな人に育ててもらったと思っている。そして、若干、一人で生きて行く事にも馴れすぎている気がする。なんでも自分で抱え込む。耐える。人に心配をかけないなど・・・。でも、私はデブ彼と付き合って、別れて、自分の今までの人生をいろいろ回想した。今は・・・まだまだやせ我慢だけど、負けず嫌いだけど、でも、そんな生き方を少しずつやめていこうかと思っている。負の感情だって、自分の一部。押し殺すことばかりしてても、何の解決にもならないなっと。
最後に、10年前を思い描くに至ったノートに書き記されていた言葉を書いて、若かりし頃の私の話は終わりにします。本当は女子寮の入浴タイムとか語るべきだったのかもしれませんが。リクエストがあれば、応えます(笑)
人は何かをできないと思ったら、できるようにはならないだろう。何かをしたい、出来るようになりたいと思ったら、出来るようになるだろう。はじめから出来ないと諦めていたら、いつになっても、出来るようにはならない。
何かをやりたいと思うこと、できるようになりたいと思うこと。それが大切なことなのだと思う。そして、そう思うことがすべての始まりではないかと思う。(coko 19歳?)